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お知らせ

2026年度内の施行が見込まれていた労働基準法などの大規模な改正ですが、本年の改正案の提出は見送られる見通しとなりました。
「すぐに対応が必要だと思っていたが、どうすればいいのか?」と不安を感じている経営者様や総務担当者様も多いかと存じますが、現時点では焦って制度を導入する必要はありません。
そこで、議論の現状と、将来的な施行に向けて今から取り組んでおくべき準備について詳しく解説します。
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1. なぜ「2026年度内施行」は見送られたのか?
今回の改正議論のベースとなっているのは、2025年1月に厚生労働省が発表した「労働基準関係法制研究会 報告書」です。
当初は2026年1月の通常国会への法案提出が予想されていましたが、政府内で「柔軟な働き方」と「労働者の健康確保」の両立について、より現場のニーズに即したきめ細やかな検討が必要であると判断されました。
その結果、労働市場改革分科会などの新たな枠組みで議論を継続することとなり、施行時期は未定(来年度以降の見込み)となっています。

2. 今後導入が検討されている主な「5つのポイント」
議論の中止ではなく「継続」であるため、以下の項目については将来的に対応が必要になる可能性が高いと言えます。
・勤務間インターバル制度の義務化:終業から翌日の始業までに一定の休息時間を設ける制度です。現在は努力義務ですが、実効性を高めるために義務化が検討されています。
・部分的フレックスタイム制の導入:テレワークの日だけフレックス制を適用するなど、場所や日に応じて柔軟に労働時間を設定できる仕組みです。
・14日以上の連続勤務禁止:休日の付与を「4週4休」から「2週2休」にするなど、長期間の連勤を防ぐ規制です。
・「つながらない権利」のルール化:勤務時間外のメールやチャットへの対応を制限し、プライベートを確保するためのガイドライン策定が検討されています。
・労働時間情報の開示強化:平均残業時間や有給取得率などの情報を対外的に公表することを、より多くの企業に求める動きです。

3. 今、企業が準備しておくべき「3つのステップ」
施行が延期された今、無理に新しい制度を作る必要はありません。この猶予期間を「自社の現状を知る期間」として活用しましょう。
①現状の可視化(ギャップ分析)
 まずは、もし今「11時間の勤務間インターバル」や「14日以上の連勤禁止」が義務化されたとしたら、自社で何人が基準に抵触するかを把握してください。
②勤怠管理システムの点検
 将来の「部分的フレックス」や「詳細な情報開示」に対応できるシステムになっているか、アップデートが必要かを確認しておくとスムーズです。
③社内のコミュニケーション活性化
 「つながらない権利」など、法規制以前に社内ルールで解決できる課題もあります。従業員がどのような働き方を望んでいるか、今のうちに意見を汲み取っておくことが将来の法対応を容易にします。
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労働基準法の改正は、単なるルール変更ではなく、「人手に選ばれる会社」になるための好機でもあります。
「自社の現状が把握できていない」「勤怠データの分析を手伝ってほしい」といったご相談がございましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせください。

(厚労省:参考リンク)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_48220.html